「作品を売る」事についてGEISAIでずいぶん考えさせられたけど、その感覚は僕の場合四年生を終えてもピンと来てなかった(今五年生)。最近ギャラリーの人や年齢が近くて作品を積極的に売ってる作家等と関わりを持つようになりようやく売る事を現実的に考えるようになってじゃあ出品してみようかという運びだった。
所属している科が映像学科だったので売るという発想が持ちにくかったというのもある。映画にしろアニメにしろ個人で作家活動を続けていく上で支持体と言えないような記録メディアを媒体にして勝負していく世界では売るのがとにかく難しい。DVDでパッケージングして売っていくが定石なんだろうけど、映像は作品が唯一無二のものではなくメディアにコピーしたものをたくさん売っていく事になるのでいわゆるアートマーケットで絵や立体を売る感覚とは微妙に異なる。それに重なり美大ではなぜか知らないけど作品をお金と関連付けて考えたくないという変に崇高な理念を持ってる人が多いのでGEISAIも批判され気味で、自分もそれに毒されていたというのもある。
まあ色々あって、卒業制作を機に映像から離れつつ生かしつつ絵を描く方向で続けていこうと思った時のGEISAIで、これはumelabo名義で出品したポストポッパーズがきっかけでした。
ポストポッパーズは藤城嘘という18歳の美大を目指す男の子が結成したネットを拠点としたちょっとオタクっぽいアート集団で、彼がGEISAIに僕を誘ってこの集団で出すというので勢いで梅沢和木個人でも出すことになった。 このポストポッパーズのメンバーが非常に癖者でここでは説明しきれないくらいなのでこっちで詳しく。
ポストポッパーズをきっかけに、webではデジタルでしか描かない人が多い事を知ってそれが非常に興味深かった。アナログで描くとむしろ特殊、面白いと見られるというか。なので支持体が存在しない映像や画像、デジタルに対して批評的な立ち位置から絵を描いているつもりの自分としては彼らや彼ら周辺の「絵師」と呼ばれる人らの作品や考え、生き方そのものが非常に面白く感じられ、新鮮だった。当然自分の作品にも影響した気がする。(ポストポッパーズのメンバー自体はアナログや落書き、デジタルオンリー等様々で渾然としていた。)
そういった人たちにも今回の作品を観て貰ったり話したりできたのはかなり自分にとって幸運だった。なんか今後に繋がるといいなーと思う。
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